本気で集客力アップしたい人向け 出店ドットコム連載コラム

「通行人をお客に変える」唯一の集客装置 シリーズ

[Vol. 2] 看板偏差値で集客数140%実現した「まちの写真屋」

2018年10月16日(火)コラム一覧

お店を「発見」して「魅力」を伝えることで集客数140%を実現した事例


大阪市都島区。

大阪城北詰のはずれに位置するこの土地は、かつては工場が立ち並ぶ、大阪市有数の産業地だった。

しかし、地価の高騰やドーナツ化現象により、工場は郊外に移転、その跡地が再開発され、現在では大規模集合住宅が立ち並ぶ、大阪のベッドタウンになっている。


この地で20年以上に渡り、「まちの写真屋さん」を営んでいる店舗がある。「思い出しゃしんのピュア」である。


現在ではデジタルカメラとスマートフォンで写真を撮る時代である。

昔ながらの「まちの写真屋」は、衰退産業として次々と廃業していく中、「思い出しゃしんのピュア」は、写真は家族の思い出というコンセプトを打ち出し、顧客をつかんでいる。


だが、店舗の店構えが、昔ながらの看板であったため、新規の顧客を獲得できない状態にあった。そこで、

店舗看板一式を全面的に改善することにした。

 

Before



これが改善前の店舗看板である。昔ながらの写真屋の雰囲気のままだ。レトロ趣味の人には目を引くが、

そのような人がお店の顧客になるわけではない。何よりも、通行人目線を意識した看板がないため、

店舗が「発見」されていない。さらに、店舗に対する魅力を通行人に向けて何一つ発信できていなかった。


「写真は家族の思い出」という、せっかくの素晴らしいコンセプトが、通行人に対して伝わっていないのである。


そこで、このように店舗全体を改善してみた。

 

After



同じ店舗なのに、看板を改善するだけで全くイメージが変わってしまうことが、2枚の写真を見比べるとよくわかるだろう。

看板は、単なる表札ではない。


通行人に向けてお店の魅力を伝え、通行人の感性に入店への動機を作り出す「集客装置」なのである。

 





まるでおもちゃ箱のような店構えに。遠くからでも通行人の目に飛び込む色とデザインで、視認性が格段に上がった。

多くの通行人が店頭で立ち止まり、店内を伺うようになった。

 





店内を伺う通行人の目に飛び込むのは、お店のコンセプトである。

コピーとファンシーなイラストで表現されたコンセプトは、一見しただけでこのお店がどのようなお店なのかが理解できる。

つまり、店舗の「魅力」を伝えているのである。



同店は看板を改善することで、新規顧客数が140%増加することになった。そして、同店の写真に対する「思い」が共感を呼び、新規の顧客からの口コミという形で、さらに集客数を伸ばしている。

 

どれほど好立地に店舗があっても、通行人に発見してもらわなくては存在しないも同じである。まずは、通行人に店舗を「発見」してもらうこと。


看板の第一の役割はそこにある。そして「発見」した看板で、店舗の魅力を感じ取ってもらうために、どのような情報をどのようなデザインで通行人に訴求するのか?


このような通行人の目線による看板を作ることで、看板は通行人をお客に変える集客装置になっていくのである。看板偏差値はそのための科学的な検証手法なのだ。

 

 

出店ドットコム編集部ひとこと

看板の第一の役割は「発見」。なるほど。

確かに、Before写真は、よく見慣れた街の風景として見過ごしてしまいそうですが、
After写真は、無意識に見てしまうような気がします。

また、「写真」という業態を伝えるだけでなく、「おもいで」というキーワード、色、フォントによって、
ファミリー向けということも一瞬で伝わるように思えます。

もっと、色々な事例を見たくなりました。 

 

執筆者 小山雅明 博士(工学)
アイワ広告株式会社社長:日本感性工学会理事

 

集客サインコンサルティングの第一人者。有名外食チェーン店の集客アドバイザーをはじ め、数多くの飲食店、小売業など、業種を問わず V 字回復に導く。これまでに、11,000 を超える企業・店舗を繁盛店に導いている。

 

 人間の心と行動のあいまいさを工学を使って解き明かす「感性工学」の研究者として、「集 客の科学」を研究。研究成果は、「集客看板の 3 段階確率論」「看板偏差値」という独自理 論の構築につながっている。「3 段階確率論」は、スウェーデンで開かれた国際大会の席上、 査読論文として発表され、各国の研究者・学者から大変好意的に迎えられた。

 

NHK、テレビ東京、日本テレビ、TBS などの番組でたびたび特集を組まれ、雑誌・新聞メ ディアでの連載多数。現在までに 22 冊の著作を出版している。 主な著書に、三笠書房「人の心は色で動く」、かんき出版「看板の魅力で集客力がアップす る」、日労研「看板偏差値」、エーアイ出版「一冊の本で人生が変わる」など。

 

アイワ広告株式会社

http://aiwa-ad.co.jp/

 

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