本気で集客力アップしたい人向け 出店ドットコム連載コラム

「通行人をお客に変える」唯一の集客装置 シリーズ

[Vol. 3] 新規来店客数120%を実現した「7秒ルール」!

2018年10月29日(月)コラム一覧

集客を「3段階確率論」に基づいた看板で実現した焼肉店の実例

和牛A4ランク以上の肉をリーズナブルな価格で提供する「炭火焼肉 心」。


同店は、さいたま市を縦貫する国道17号線と、旧16号線が交差する近くに立地するロードサイド店である。

交通量が多く、飲食店にとっては集客の条件の整った好立地条件にあると言えるだろう。


 地元やネット上での評判も良く、お店のこだわりである肉質や味、さらに、

掘りごたつ席、テーブル席、ソファ席を用意したお客様へのアメニティサービスも充実。来店客の満足度も高い優良店だ。

しかし、それにも関わらず、新規の来店客数が思ったほど伸びない。

そこで、新規来店客を増やす目的で、看板のリニューアルを実行した。


 

発見してもらわなくてはお店の魅力は伝わらない:発見確率を高める


 どれほど商品、店内サービスが高品質であっても、それを通行人が知らなくてはお店に魅力を感じてもらえない。時折、店舗経営者からこのような言葉を聞くことがある。


 「一度来店してくれたら、お店の良さをわかっていただけるのに」


 来店してもらってはじめてお店の魅力が伝わる――そう言いたいのだろう。

 しかし、お店の商品やサービスに自信があるからこそ、通行人に向けてもっと積極的に店舗情報の発信が必要だ。

道行く通行人への店舗情報発信は、疎かにできない。

 むしろ、積極的にお店の特徴や魅力を伝えることで、「来店してもらえ、お店の良さをわかっていただける」ようになるのである。

つまり、お店で提供する商品や店内環境に自信があるのなら、その良さをわかりやすく外に向けて発信する努力が必要だ、ということなのだ。

 

 「看板偏差値」による検証と、集客看板の「3段階確率論」に基づいた看板改善は、まず、通行人に看板を通して店舗を発見してもらうことを重要視している。


そもそも、店舗の存在を発見してもらえなくては、お店のお客様になっていただけない。

 そのような観点から看板改善前の「炭火焼肉 心」様の店舗を見ると、通行人目線による店舗発見のためのアイテムがないことに気づく。





 進行方向左に店舗があるのだが、店舗がどこにあるかこの距離ではわからない。走行中の車が店舗を視認して入店に至る行動を取るためには、100メートル前方からの「発見」が必要となる。時間にして約7秒。最低その距離がなければ、入店することは物理的に難しくなっていく。ちなみに3段階確率論とは、「発見確率」「魅力確率」「IN誘導確率」のことを言う。

 

ドライバーが店舗を発見する(発見確率の改善)

入店するかどうか判断する(魅力確率の改善)

速度を落とす

駐車場に入る(IN誘導確率の改善)

 

 この一連の動作でかかる時間が7秒なのである。時速40㎞で走行中の車が、7秒間で移動する距離から逆算すると、100メートル手前で看板・店舗の発見が必須となるわけだ。


では、反対側の道路からの視認性はどうだろうか?



進行方向右側の駐車場奥が店舗なのだが、この距離からは、どんな業態のお店かわからない。ドライバーからすると、「なにかのお店がある」というぐらいにしか認識できない状態だ。

この2枚の写真を見てもわかるとおり、通行人からの「発見確率」が非常に低い状態にあったことがわかる。



AFTER






AFTER




それを「ポールサイン」「店舗サイン」を改善することで、このように改善した。

 道路の両方向からの店舗視認性が、格段にアップしたことがよくわかるだろう。つまり、通行人からの「発見確率」が向上したのである。

 

お店の魅力を通行人に伝える:魅力確率を高める


 看板でお店を「発見」した通行人が入店するかどうかを判断する際にかける時間は、ほんの数秒(4秒以内)である。逆にいえば、この4秒以内で通行人にお店に関心を抱き、入店したいという動機を作らなくてはならない。お店の魅力を看板で発信する必要がある、ということである。


 看板でお店の魅力を伝えるためには、お店の特徴、強み、コンセプトなどをわかりやすい表現で掲出することだ。こちらの店舗写真をご覧いただきたい。



 同店の特徴である、「A4ランクの肉をリーズナブルな価格で提供する」ことを、ダイレクトに訴求する看板になっている。

 さらに、店内写真、料理写真をふんだんに使い、そこに「和牛焼肉」「価格表示」と、ドライバーがひと目でお店で提供される品質・サービスが理解できるようにした。


 「魅力確率」を高めるという意味は、通行人が看板で掲出された情報を見て、「美味しそうだな」「コスパがよさそうだな」「落ち着いて食事できそうだな」という具合に、自分が客となったとき、そのお店で満足感を得られるかどうかをイメージさせることを意味する。

 そのような意味において、店舗のコンセプトや特徴を、看板でわかりやすく表現することは、非常に大切なことになっていくのだ。

 

駐車場までの適切な誘導で集客数はアップする:IN誘導確率を高める


 ロードサイド店に集客する上で意外と見過ごされがちなのが、駐車場への誘導である。

看板でお店を「発見」してもらい、「魅力」を感じてもらったら、スムーズに店内に「誘導」する必要がある。


しかし、この「IN誘導」をなおざりにしている店舗を、よく見かける。駐車場の場所がわかりにくかったり、誘導表示が目立たないことから、ドライバーが迷ってしまうのである。


 ロードサイドの通行人は、車のドライバーだ。走行中の車の中から、店舗を発見してもらい、入店にまで導かなくてはならない。駐車場への誘導がわかりにくいと、そのまま通り過ぎてしまうことになるわけである。

一旦通り過ぎた車が、どこかでUターンして戻ってくることは、ほぼないと考えるべきだ。


つまり、一度通り過ぎた車は、お店のお客様にならない、ということなのだ。これは、新規の入店客を失うことを意味する。チャンスロスを生み出すのである。

 「炭火焼肉 心」でも、看板改善前はまさに「ドライバーが迷う」状態にあった。


しかし、ドライバー目線で設置したポール看板は、ひと目で駐車場の場所がわかる表記になっている。シンプルな、「矢印」表記と「P」表記で、迷うことなく駐車場に向かうことができる。




 逆方向からの誘導は、もっとわかりやすい。

 駐車場への誘導表記がなくても、奥の店舗がドライバーに発見されやすい看板演出になっているため、自然に手前の駐車場にハンドルを切りやすくなっているからだ。




 IN誘導確率は、集客に直結するものだ。せっかく店舗に興味を抱いていただいても、入店まで誘導できないと、お客様を失うことになる。このようなチャンスロスをなくすことで、集客数は増えていくものだということを、是非強く認識していただきたい。


3段階確率論を使った看板で新規来客数が120%アップ


 ここまで見てきたように、「炭火焼肉 心」では、集客看板理論「3段階確率論」に基づいた看板改善を行った。

 効果はすぐに表れた。

 新規のお客様が目に見えて増加したのである。そのほとんどが、「看板を見て」来店されている。

 看板改善から3ヶ月後には、新規来店客数が120%増加する結果となった。そして現在も、新たなお客様が看板で誘導されて、来店している。


出店ドットコム編集部ひとこと

看板発見から駐車場に入るまで、時間にして約7秒!運転中に人はこれだけ一瞬で判断をしているとは驚きです。


看板を設置するべき場所が明確になりとても参考になりますね。

また看板の内容をどのようなものにすればよいのかという点でも、現在の看板の内容を見直すことで具体的な改善策がでてきそうですね。



執筆者 小山雅明 博士(工学)
アイワ広告株式会社社長:日本感性工学会理事

 

集客サインコンサルティングの第一人者。有名外食チェーン店の集客アドバイザーをはじ め、数多くの飲食店、小売業など、業種を問わず V 字回復に導く。これまでに、11,000  を超える企業・店舗を繁盛店に導いている。

 

 人間の心と行動のあいまいさを工学を使って解き明かす「感性工学」の研究者として、「集 客の科学」を研究。研究成果は、「集客看板の 3 段階確率論」「看板偏差値」という独自理 論の構築につながっている。「段階確率論」は、スウェーデンで開かれた国際大会の席上、 査読論文として発表され、各国の研究者・学者から大変好意的に迎えられた。

 

NHK、テレビ東京、日本テレビ、TBS などの番組でたびたび特集を組まれ、雑誌・新聞メ ディアでの連載多数。現在までに 22 冊の著作を出版している。 主な著書に、三笠書房「人の心は色で動く」、かんき出版「看板の魅力で集客力がアップす る」、日労研「看板偏差値」、エーアイ出版「一冊の本で人生が変わる」など。

 

アイワ広告株式会社

http://aiwa-ad.co.jp/

 

【本社】

194-0023 東京都町田市旭町1-21-14

本社営業チームTEL 042-710-1200

本気で集客力アップしたい人向け 出店ドットコム 連載コラム 「通行人をお客に変える」唯一の集客装置